1.はじまりは雪
北陸・新潟地方は、世界でも有数の豪雪地帯です。日本海の豊かな海流と、大陸からの力強い冷たい風、急峻な山という巨大な自然エネルギーに由来します。上越地域も、この一角であり、雪(雪解け水)がもたらす豊かな水資源は、豊かな食をもたらし、雪による独特の食の保存技術を土台に日本酒等、発酵技術が発展。豊かな食文化が花開いておりました。
こうした上越の地は古くから、北の都であり、日本海の交易の中心地。鎌倉時代の仏教界をリードした親鸞上人や、戦国時代の上杉謙信公。時代の最先端の偉人の活躍を、豊かな上越の地が支えておりました。
明治以降、北陸・新潟地方の豊かな天然の雪・雪解け水は、水力発電・電気エネルギーを通じて、更なる恩恵をもたらし、金属・化学等、多種多様な産業が、北陸・新潟地方の各地に栄えてきました。
上越地域は、日本海沿岸の北陸・新潟地方に加え、内陸の信州地方との縁も深く、交通の要衝。信州の繊維・機械産業も関連し、多種多様な金属・化学産業が、集積致しました。
上越地域は、多種多様な産業が栄える中、日本のステンレス・チタン産業の始まりの地の一つとなりました。
後発の大規模工場に、ステンレス素材の主要拠点を譲りつつ、独自技術を磨き、チタン素材等独自の先端素材で独特の地位を占めております。
上越地域は、日本の展伸材チタン生産量で、国内最大級の規模を誇ります。
2.日本の審美眼で花開く、美しいチタン素材・チタン製品 (上越発:美しいチタン)
戦後、人類は電気エネルギーを用いてようやくチタンの抽出・量産を実現。アメリカ、ソ連が冷戦下軍拡競争にてチタン使用を競う中、日本は世界で3番目にチタンの量産に成功。平和な暮らしを支える一般産業用のチタンの世界で、世界をリードして参りました。
現在、上越市内では、世界で類のない、表現バリエーションを擁する最先端のチタン素材が展開。同じく北陸・新潟地方の各地域(燕三条・鯖江等)の金属加工産業の厳しい要望に応えながら、切磋琢磨する形で、成長。鑑賞に堪える美しいチタンを日本人の鋭い感性で磨きあげ、不断の努力の結果、上越地域は、世界の美しいチタンの中心地となっております。
(日本製鉄/TranTixxiiブランド)(新潟県/上越の地が本拠)
TranTixxiiブランドは、美しいチタンの分野で世界最先端の技術を蓄積。世界の建築家・プロダクトデザイナーに認められ、歴史ある伝統建築(寺社等)から、美術館・高級ホテル等の現代建築物、什器食器等、美しさの表現を、上越地域のチタンが支えております。
その他、上越地域では、チタン素材を生かしたプラント用製品の製造基盤も蓄積。世界な競争力を誇るチタン製品を輩出しております。(日鉄工材/チタン製電着ドラム)
3.『チタンのまち上越』プロジェクト(上越で花開くチタンを楽しむ、ものづくり・生活文化)
上越の地で、花開いた世界が認めるチタン素材・チタン製品。こうした素材・製品は、地域の外の需要・期待に応えるものづくりでしたが、地域のチタンを生かした新しい可能性に飛び込む上越市内の多種多様な独疑技術を持った有志が結集。
地域の産業として、チタンに親しみ、チタンを楽しむ、ものづくり・生活文化が茅生えております。上越地域のチタンを生かし、身近な家族や仲間の生活シーンで、喜びあえる製品をつくり、世界中の方々にお裾分けする。上越地域内外で、企画や販売・観光等、多様な形で方々が集い、活発に語らい、交流する。
そのような温かい輪が広がることで、町も人も元気になる流れを産み出し、「チタンに親しみ、チタンを楽しむ」地域として、地域の活性化を実現していきたいと考えております。
4.チタンの長所 やさしく寄り添い、末永く支えるチタン
チタンほど、サステナブルな金属はない。わたしたちチタンのまち上越はそのチタンを使った産業を活性化させる必要がある。上質で美しい質感・風合い。チタンは環境に優しく自然と調和する素材であること。
軽くて丈夫で、変形しにくく、貴金属に匹敵する耐久性を持つサスティナブルな素材である。地元、新潟県上越市が世界に誇る素材である事。上越市でつくるチタン素材の中でも、美しいチタン素材は、美しく世界でいちばん親しみやすいチタン素材です。
金属素材として考えた際にチタンTranTixxiiを金属を素材として考えたときに、TranTixxii®を上回る素材はないと強く感じました。